今まで禁煙治療で使用されてきた禁煙補助薬であるニコチン補充剤(禁煙パッチやガムなど)は、禁煙時の吸いたいというイライラなどを和らげて禁煙を助けてくれていましたが、実際のところニコチン依存症を解消するようにはなっていませんでした。しかし、最近発売されたチャンピックス錠と呼ばれる保険処方薬は、今までとは全く別の作用で禁煙の治療を行うことが可能になりました。
チャンピックス錠の働きを簡単に説明すると脳内にあるα4β2ニコチン受容体にニコチンの代わりにくっつくことでタバコの離脱症状を軽減する作用があります。また服薬中、タバコを吸ったとしてもチャンピックス錠がニコチン受容体にくっついたままになっているため、ニコチンが受容体にくっつくのを防ぎます。そのため、タバコを吸っても あまり満足感が得られないようになってきます。
チャンピックス錠を実際に服用した人は「禁煙に対する強い気持ちがなかったのだけど、自然と吸いたくなくなっている自分にびっくりした」 と言うことがあります。今ニコチン依存症は治療できるようになりました。
さあ、一歩を踏み出しましょう!